年頭の挨拶 2025.1 坂出商工会議所 会頭 三谷 朋幹
年頭のご挨拶
坂出商工会議所 会 頭 三 谷 朋 幹
2025年、令和7年の年頭にあたり新年のお慶びを申し上げます。
昨年は商工会議所の議員改選の年で、私も再任されて新たな船出となりました。前期の三年間、会議所の運営を滞りなく進められたのも川滝専務をはじめ職員の皆様と、森崎、吉原、大石、3名の副会頭を中心に5つの部会・委員会、議員の皆様の活躍のおかげです。改めて皆様への感謝と御礼を申し上げます。
振り返ると3年前、石井淑雄前会頭の後を引き継いだ時は、まだまだ新型コロナの影響が強く、特に1年目の2021年は、自粛を強いられ様々な行事が中止や縮小を余儀なくされました。また2年目の2022年は、2月にロシアがウクライナに侵攻し、原材料が高騰するなど経済環境は厳しい状況が続きました。3年目は、5月にコロナ感染症が5類に変更されてイベントの再開など様々な活動が活発化しました。そして昨年、コロナ禍の3年で顕在化した人手不足、デジタル化・自動化の推進など、これまでのやり方では難しい時代が訪れ、変化に合わせた事業の再構築が必要となりました。環境が激変する時代、事業の強みを活かしながら新たな取り組みにチャレンジする時だと感じています。本年も皆様と共に課題解決に取り組み、地域の経済活性化につながるよう努めて参りますので、よろしくお願いいたします。
さて本年の干支は「乙巳(きのとみ)」の年。「乙」は、植物の成長段階をあらわす十干の2番目で、種から芽が伸びようとしているが周囲の圧力に曲がりくねる様子を表す文字で、革新が始まっているがまだ古い慣習の抵抗があり、まっすぐ進まないことを意味します。「巳」は、とぐろを巻いた蛇が冬眠から覚め動き出す様を表す象形文字。目覚め、つぼみの象徴で、新たな生命の始まりを表しています。本年の干支「乙巳」は、旧来の抵抗が強く目標に一直線には近づけないけれど、従来の因習的な生活に終わりを告げて、来たる時代に合ったあるべき姿を目指して柔軟に進路を変えながら、新たな創造に向けて動き出す年となります。
世界的な脱炭素の流れから、カーボンニュートラルに対応した新エネルギーの研究も、吉原副会頭を中心として坂出地域新エネルギー協議会として発足して2年。昨年は脱炭素化に向けた水素ネットワークのFS(実現可能性調査)も開始されました。これからも引き続き、番の州地区を中心とした新たな構想を応援してまいります。
有福市長の掲げる駅前再整備や緩衝緑地の利活用なども併せて、浜街道4車線化や坂出北IC のフル化、坂出港の長期構想計画も進む中、交通結節点としての坂出の注目度は増しています。今年は関西大阪万博や瀬戸内国際芸術祭が開催され、隣の高松駅にはアリーナや大学が新設されます。海外の直行便も多くインバウンドも増加しています。これらの賑わいを良いきっかけにして地元の発展につなげる施策を皆さんと進めていこうと考えています。
三年続いたコロナ禍に続く円安・物価高で、社会も人も疲弊しましたが、ピンチをチャンスに変え、地域の人々の幸せにつながるように尽力して参りますので、ご協力をお願い申し上げます。
皆様にとって本年が、冬眠から目覚め動き出す新時代の萌芽となるようお祈り申し上げます。